7月末に大阪・関西万博へ行ってきました。今回は2回目になります。地元なので当然なのかもしれませんが、私の周囲では、7月時点で複数回行っている人が多く、中には既に5回以上行った人もいました。予想以上の盛況ぶりのようです。
見学ノウハウ的なことは、既に多くの方がネット上に情報を出されていますので、ここで改めて書く必要もないのですが、一つだけ付け加えるとするなら、入場予約時間の直前に到着するようにした方が良いという点です。
1回目の時は、早め(1時間ほど前)に到着したのですが、結局その1時間ほどは炎天下の中、動きの無い行列で待機しているだけで、早く着いたメリットはありませんでした。
直前、あるいは少し予約時間を過ぎてから到着するようにした方が、楽に入場できます。当たり前のようですが、最初はどうしても早めに到着しがちなので、この点は2回目で改善できた、自分なりのノウハウと言えるかもしれません。
さて、今回の万博の象徴ともいえる「大屋根リング」は、やはり圧巻でした。あれだけの規模の施設を巨大な木組みだけで作り上げているという点に先ず圧倒されます。また、コンクリート製と違って木製だと、どこか温もりを感じさせ親近感があります。
さらに、リングの上が草原のようになっていて、各種の花が咲き自然豊かなのも意外でした。リング上はもちろん、その下側でも風が吹き抜けて涼しく、炎天下でもそれほど暑さを感じさせません。
大屋根を支える木柱はブロックごとに連続番号が付けられ、場内MAP上の番号と照合すれば、現在の自分の居場所が直ぐに特定できます。広大な敷地内を動き回る人にとっては、この点でもリング形式は利便性が高く感じます。建設当初は多くの批判がありましたが、このリング建設は英断だったと思います。
パビリオンについては、残念ながら有名どころは予約が取れず、実際に見学できていないので、無責任な批評めいたことは書けないのですが、私が入ったパビリオン(コモンズ館を含め計9館/2日)では、大型のテレビやスクリーンでの映像を見せている所が多かったです。
特にコモンズ館内の各国は、大型テレビで自国の映像を映し出しているのと、展示コーナーで伝統工芸品やアクセサリー的な物品を置いているパターンの所が多く、他国との差別化があまり図られていない印象を受けました。
注目されている「人型ロボットとの対話」などは、特定のパビリオンでは経験できるらしいのですが、予約システムで運よく当選した人でない限り、一般的な入場者は、それらと接する機会が無いので、この点は残念でした。
私が描く理想では、こうした人型ロボットたちが、場内を自由に歩き回っていて、来場者と多言語で、楽しく会話を交わしている姿なのですが、研究所レベルでは実現できていても、こうした一般公開の場に展示することは未だ難しいのでしょう。
一部のパビリオンではMR(複合現実)による体験型展示も導入されています。例えば、「超時空シアター」では、現実世界と仮想空間が融合した映像を30人が同時に体験できるとのこと。しかし、これも自分で実際に体感した訳ではないので、どれほどの臨場感なのかは、想像するしかありません。
このMR体験についての、私の理想としては、パビリオン外の広場などに、ホログラムによる裸眼立体映像の展示が常設され、体にゴーグルのような専用デバイスを装着することなく、来場者が裸眼で自由に、仮想世界を眺められるような環境です。
現時点の技術では未だこのような展示は無理なのでしょう。ただ、今ではMRとプロジェクションマッピングを融合させた研究も進んでいるようです。プロトタイプでもいいので、そうした展示を見せてくれたらと思ってしまいます。
予約不要のビリオンにも、幾つか並びました。炎天下の中、長い行列に文句も言わず並んでいる若い人達を見るにつけ、その旺盛な好奇心と我慢強さに感心してしまいます。
何よりも、未知の世界への好奇心がなければ、新しいものは生まれません。こうした人達がたくさんいる限り、今は未だ実現できない技術や夢も、きっといつか形になる。そんなことを長い行列の中でふと考えていました。
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