素晴らしい歌でありながら、時代の波間に静かに埋もれ、忘れられてゆく歌は多いのですが、この『砂山の花』もその一つです。
しかし考えてみれば、それは歌に限った話ではないのでしょう。『人』もまた同じで、いつまでも誰かの記憶に残り続ける方が、むしろ稀な存在なのかもしれません。
素晴らしい歌でありながら、時代の波間に静かに埋もれ、忘れられてゆく歌は多いのですが、この『砂山の花』もその一つです。
しかし考えてみれば、それは歌に限った話ではないのでしょう。『人』もまた同じで、いつまでも誰かの記憶に残り続ける方が、むしろ稀な存在なのかもしれません。
雪原の中を、どこまでも走り続ける列車。振り返ることなく、ただ前へ前へと―――。約50年前、そんなイメージが思い浮かぶ歌が誕生しました。
モスクワ・オリンピックが開催された1980年(昭和55年)。政治的な状況から日本はこの大会への参加をボイコットしていますが、その年に生まれた歌が、「シベリア鉄道」を題材とした表題曲でした。
さくら貝の歌(リンク)
海辺を歩いていると、ふと目に留まる小さな “さくら貝”。―――
拾い上げたことのある方も、多いのではないでしょうか。手のひらに載せると、その淡い色は、なぜか遠い記憶を呼び起こします。
『さくら貝の歌』は、そんな言葉にできない想いを、静かにすくい上げた一曲です。
日野てる子の『さいはての湖』(リンク)
ふとした折に、昔の歌を懐かしく思い出すことがあります。
『こういう歌手が居たなあ、こういう歌もあったなあ……』と、遠い時代の情景とともに蘇る歌。表題の歌手と歌もその一つです。
人生劇場(リンク)
この『人生劇場』というタイトルは、単なる歌の題名というより、私たちの生き方そのものを象徴する言葉のように感じられます。
よく、「人生は筋書きのないドラマのようなものだ」と言われます。では、その舞台の上で私たちを縛る「義理」とは、一体何なのでしょう。今回は、昭和の名曲『人生劇場』を手がかりに、この少し重たい言葉の意味を考えてみたいと思います。
森田由美恵の「潮風の吹く町」(リンク)
潮の匂いを含んだ風は、ときに人の心の奥底にしまい込んだ、遠い記憶を呼び戻します。森田由美恵の『潮風の吹く町』は、そんな潮風の匂いを宿した、心揺さぶられる歌です。
情熱大陸(リンク)
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一度聴けば、身体が無意識に反応してしまう。『情熱大陸』という曲には、そんな不思議な力があります。早いもので、この曲が生まれてから、すでに30年近くの歳月が流れました。1998年から続く、民放の同名ドキュメンタリー番組の主題歌として広く知られていますが、番組は今も続いていますので、一度は耳にしたことのある人が多いと思います。
落ち着いた環境の中で静かにこの歌を聴いていると、“きち兵衛さん(*1)” の柔らかで伸びやかな歌声が、素朴な3拍子のリズムと相まって、心の奥に染み入ってくるような気がします。また、技巧的でない素直で誠実な歌いぶりが、この歌に込められた思いを、より深く伝えてくれるようです。
【さすらい】という言葉ほど、時代を越えて人の心を揺さぶる響きを持つ言葉は、そう多くはありません。それは単に「寂しい、悲しい」というより、もっと言葉にしにくい感情で、不思議な力を持っています。
“さすらい” という言葉には、「既成の価値観に囚われず、自由に生きる」というイメージがあります。他にも “さまよい” という、似たような言葉がありますが、微妙な違いが感じられます。
昭和の中頃、若者たちの部屋には必ずと言っていいほど、“ギター”がありました。音楽が未だレコードとラジオで届いていた時代に、その音色は青春の象徴でもありました。先日、1970年の大阪万博跡地に建つ「国立民族学博物館」を訪ねた時、そんな時代の記憶がふと蘇りました。
昭和の中期、フォークソングが人々の心を温めていた時代に、ひときわ澄んだ歌声で愛された兄弟デュオがいました。それがビリーバンバンです。
彼らが残した多くの楽曲の中でも、とりわけ『さよならをするために』と『琥珀色の日々』は、時の流れをしみじみと感じさせる二曲として記憶に刻まれています。
平成19年(2007年)にリリースされた『信濃恋歌』。私は最近までこの曲を知りませんでしたが、美しい歌詞と旋律を兼ね備えた、心に染み入る抒情歌です。その雰囲気は、戦後復興期に放送されていたラジオ歌謡のようで、どこか懐かしさを感じます。
夏の夜、持つ手の先で小さく燃え尽きていく線香花火。その儚さ(はかなさ)と美しさを、歌に重ねて描いたのが、さだまさしの『線香花火』です。
ここでは、この歌の魅力と、タイトルにもなっている線香花火そのものについて、少し掘り下げてみたいと思います。
『さざん花の歌』は、田村しげる・寺尾智沙夫妻による、詩情豊かな名曲の一つです。とりわけ、寺尾智沙さんによる歌詞は、深い味わいを秘めています。リンク先のコメント欄では、この歌への想いを寄せる声が数多く見受けられますが、不思議とこの歌詞の意味について言及している方はおられません。
リンク先の<<蛇足>>解説では、管理人の方が「あざみの歌」や「山のけむり」に比べて、この「サビタの花」があまり歌われなくなったのが残念だと書かれています。私もこの曲は、日本の抒情歌の中でも特に美しい一曲だと思っていますが、確かに知る人は少なくなっているように感じます。
昭和中期のアクション映画では、映画と同時にその主題歌が作られるか、ヒットした映画に合わせた歌を後から作っていました。しかし、この歌に関しては逆のパターンで、ヒットしたこの歌を下敷きにして、後から同名の映画が制作されたようです。
戦前の少年向け雑誌『少年倶楽部』には、「怪人二十面相」という冒険小説が連載されていました。その小説では小林少年を中心に、子供達だけで構成された探偵団が、名探偵明智小五郎を手助けして、怪人二十面相をやっつけるというストーリーが展開されていました。