路面電車(歌:リンク)
「路面電車も 貸本屋さんも いまはないこの街……」。
昭和50年(1975)、フォークグループ「伝書鳩」が発表した『路面電車』には、こんな印象的な一節が登場します。路面電車と貸本屋。今ではすっかり姿を消した二つの風景ですが、かつてはどちらも、私たちの暮らしのすぐそばにありました。
路面電車(歌:リンク)
「路面電車も 貸本屋さんも いまはないこの街……」。
昭和50年(1975)、フォークグループ「伝書鳩」が発表した『路面電車』には、こんな印象的な一節が登場します。路面電車と貸本屋。今ではすっかり姿を消した二つの風景ですが、かつてはどちらも、私たちの暮らしのすぐそばにありました。
初めてこの『南部牛追唄』を耳にしたとき、私は「これが本当に民謡なのか」と思いました。どこまでも伸びる新沼謙治の歌声と、その背後から包み込むように響く杉並児童合唱団のコーラス。その瞬間、古い民謡という先入観は完全に覆されました。
1969年に発表されたキング・クリムゾンの『エピタフ(Epitaph)』は、半世紀以上を経た今もなお、世界の不安や人間の混乱を鋭く映し出す楽曲として聴かれています。
石狩川悲歌(歌:リンク)
人の記憶とは不思議なものです。長い歳月を経てもある風景を目にした瞬間、忘れていたはずの “その頃の想い” が、鮮やかに蘇ることがあります。
「別れても 別れても 心の奥に―――」
この歌の冒頭を耳にしただけで、“胸の奥に眠っていた遠い記憶が、静かに呼び覚まされる”、という方も多いのではないでしょうか。
『忘れな草をあなたに』は、昭和38年(1963)に発表された、日本の抒情歌の歴史の中でも特別な位置を占める作品です。
大空を自由に飛び回れる “鳥” に憧れたことのある人は、少なくないでしょう。遥か上空から世界を俯瞰できる “鳥” は、昔から自由や希望の象徴として歌(詩)や物語に描かれてきました。
踊子(リンク)
まさに一幅の絵を見るような美しい歌です。主人公とまだ幼い踊り子との淡い恋心が、美しい旋律に乗って静かに胸へ染み込んできます。原作小説『伊豆の踊り子』を読んだことのある人なら、なおさら深い感慨を覚えるでしょう。
風のない夕暮れ、「水面」が鏡のように周囲の風景を映すことがあります。昔の人は、その静かな水面に、自らの姿だけでなく、心の奥にある感情まで映していたのかもしれません。
つまさき坂(リンク)
春先の坂道には、時折、『人』の記憶を呼び戻すような風が吹くことがあります。 平地では忘れていた感情が、坂の途中でふと蘇り、まるで『坂』が過去と現在を隔てる境界線のように感じることがあるからです。
そんな坂道で、元恋人と『偶然すれ違う一瞬』を、鮮烈な情景として描いた歌がありました。
素晴らしい歌でありながら、時代の波間に静かに埋もれ、忘れられてゆく歌は多いのですが、この『砂山の花』もその一つです。
しかし考えてみれば、それは歌に限った話ではないのでしょう。『人』もまた同じで、いつまでも誰かの記憶に残り続ける方が、むしろ稀な存在なのかもしれません。
雪原の中を、どこまでも走り続ける列車。振り返ることなく、ただ前へ前へと―――。約50年前、そんなイメージが思い浮かぶ歌が誕生しました。
モスクワ・オリンピックが開催された1980年(昭和55年)。政治的な状況から日本はこの大会への参加をボイコットしていますが、その年に生まれた歌が、「シベリア鉄道」を題材とした表題曲でした。
忘れられていた旋律が、思いがけない形で再び息を吹き返すことがあります。65年前、松島アキラが歌った『あゝ青春に花よ咲け』も、時の流れの中で次第に忘れられていった一曲でした。
さくら貝の歌(リンク)
海辺を歩いていると、ふと目に留まる小さな “さくら貝”。―――
拾い上げたことのある方も、多いのではないでしょうか。手のひらに載せると、その淡い色は、なぜか遠い記憶を呼び起こします。
『さくら貝の歌』は、そんな言葉にできない想いを、静かにすくい上げた一曲です。
日野てる子の『さいはての湖』(リンク)
ふとした折に、昔の歌を懐かしく思い出すことがあります。
『こういう歌手が居たなあ、こういう歌もあったなあ……』と、遠い時代の情景とともに蘇る歌。表題の歌手と歌もその一つです。
人は、一度離れた相手に、もう一度恋をすることがあります。しかもそれは、かってよりも深く、静かに、確かなものとして――。
『また君に恋してる』は、そうした感情を描いた平成の名曲です。年月を経て増す「愛おしさ」や「再会の喜び」が表現されていますが、単なる恋愛感情を超え、より成熟した深い愛のかたちが、静かに歌われています。
どこかで一度は耳にしたことのある静かな旋律。現在では讃美歌『いつくしみ深き』として知られるこの曲は、かつて日本では『星の界(よ)』という名で親しまれていました。
同じ旋律でありながら、一方は祈りの歌として、もう一方は宇宙への憧憬を綴った楽曲として歌われてきたのです。
人生劇場(リンク)
この『人生劇場』というタイトルは、単なる歌の題名というより、私たちの生き方そのものを象徴する言葉のように感じられます。
よく、「人生は筋書きのないドラマのようなものだ」と言われます。では、その舞台の上で私たちを縛る「義理」とは、一体何なのでしょう。今回は、昭和の名曲『人生劇場』を手がかりに、この少し重たい言葉の意味を考えてみたいと思います。
人が一生のうちに出会う作品の中で、何十年経っても心の奥に残り続けるものは、そう多くありません。今回は、私の胸に深く刻まれている三つの作品をご紹介したいと思います。それは、歌、映画、そして童話です。
八十八夜(リンク)
明日、嫁ぐという夜。静まり返った部屋に突然電話が鳴る。受話器の向こうにいるのは、忘れたはずの人――。1978年に発表された フォークグループNSP の、『八十八夜』は、人生の転換点での一瞬の心の揺らぎを描いた歌でした。
森田由美恵の「潮風の吹く町」(リンク)
潮の匂いを含んだ風は、ときに人の心の奥底にしまい込んだ、遠い記憶を呼び戻します。森田由美恵の『潮風の吹く町』は、そんな潮風の匂いを宿した、心揺さぶられる歌です。