2026-08-31

君の名は( ”忘れ得ぬ人” と、時代を超えて残る記憶)

君の名は(歌:リンク)
 人は、忘れようと思えば思うほど、忘れられなくなることがあります。昭和27年(1952)NHKラジオで始まった連続放送劇『君の名は』は、そんな “忘れられない想い”  を描いた物語でした。

2026-08-23

加山雄三の「旅人よ」(明治初期、日本奥地を旅した英国女性の記録を読む)

旅人よ(歌:リンク)

 幕末維新の嵐が未だ冷めやらぬ明治初期、一人の英国女性が、若い日本人通訳を伴っただけで、外国人がほとんど足を踏み入れない日本の奥地へ分け入っています。
 東北の険しい山間部を通り、北海道のアイヌ集落まで踏み込んでいますが、今回はその旅の記録を辿りながら、改めて「旅」とは何なのかを考えてみたいと思います。
 

2026-08-09

「窓に凭れて」と「追憶」(若き日を偲ぶ歌が映し出す、遠い青春へのまなざし)

 窓に凭れて(歌:リンク)

 『窓に凭れて』――この題名を初めて見て、すぐに読める人は今では少ないでしょう。「まどにもたれて」と読みますが、私もこの曲を知らなかったら読むことはできなかったと思います。

 にもかかわらず、題名にこうした漢字が使われているということは、この歌が出た当時は、普通にこの漢字を読める人が大半だったのでしょう。

2026-08-04

路面電車(路面電車と貸本屋――歌の中に残された、あの頃の街)

路面電車(歌:リンク)

 「路面電車も 貸本屋さんも いまはないこの街……」。
 昭和50年(1975)、フォークグループ「伝書鳩」が発表した『路面電車』には、こんな印象的な一節が登場します。路面電車と貸本屋。今ではすっかり姿を消した二つの風景ですが、かつてはどちらも、私たちの暮らしのすぐそばにありました。