ドイツで古くから伝わる有名な民謡『昨夜見た夢』は、日本では1971年、TBSのテレビドラマ「木下恵介・人間の歌シリーズ『冬の雲』」の主題歌に採用され、広く知られるようになりました。その静かな旋律と切ない歌詞は、今なお多くの人の心に深く残っています。
ドイツで古くから伝わる有名な民謡『昨夜見た夢』は、日本では1971年、TBSのテレビドラマ「木下恵介・人間の歌シリーズ『冬の雲』」の主題歌に採用され、広く知られるようになりました。その静かな旋律と切ない歌詞は、今なお多くの人の心に深く残っています。
『風の盆恋歌』は、越中八尾(やつお)で三百年の歴史を誇る伝統行事「おわら風の盆」を背景にした楽曲です。石川さゆりの歌唱により、多くの人の心を捉え、ヒットしました。
昭和27年(1952年)にNHKラジオ歌謡として発表された『山のけむり』は、八洲秀章作曲による名曲のひとつです。ゆったりとした旋律には心を癒す力があり、今も多くの人の心をつかんでいます。
この曲を初めて聴いたとき、言い表せないほどの安らぎと静けさが、心の中に広がりました。シンプルな旋律でありながら、どこか"人の魂"に語りかけるようなこの曲が、いつしか世界中で愛される存在になっていったことに、深い納得を覚えます。
春の訪れを感じると、ふと心の中に浮かんでくる歌があります。昔、何気なく耳にしていたそのメロディが、春風に乗りそっと蘇ってくるようです。
今回は、そんな「春」をテーマにした、子ども向けの美しい歌を、二曲ご紹介したいと思います。どちらも外国にルーツを持つ短い歌ですが、シンプルで印象的なメロディが心に残る名曲です。
軽快でリズミカルながら、どこか懐かしく、哀愁がにじむ、・・・ そんな曲調が印象的な『サーカスの唄』は、戦前を代表する日本歌謡の名曲の一つです。この歌は、昭和8年(1933年)に来日した、ドイツのハーゲンベック・サーカスの宣伝のために制作された、と言われています。
“青春時代”をテーマにした歌は、数えきれないほどありますが、底抜けに明るく、力強い“青春讃歌”と呼べるような楽曲は、案外少ないように思います。そうした中で、今回ご紹介する2曲は、未来への夢と希望を感じさせ、聴く人に力と勇気を与えてくれる、貴重な青春歌謡です。
作家の五木寛之がある時、美空ひばりとの対談の中で、「私の歌の中でどれが一番お好きですか」と尋ねられたことがあったそうです。五木が迷わず『津軽のふるさと』と答えると、美空は少し意外そうな顔をして「ああ、そうですか」と返したとのこと。
月明かりに照らされた春の宵、夜桜がはらはらと舞う中、人力車に揺られて嫁ぎ行く花嫁。その後ろ姿を、幼い妹がただ黙って見送っている——。『花かげ』は、そんな夢のような別れの情景を、どこか哀しみを帯びたメロディにのせて描いた名曲です。
日本の童謡の中で、この『月見草の花』と『花かげ』は、素晴らしい名曲であるにも関わらず、あまり知られていないのが不思議です。若い世代にとっては無理もないことかもしれませんが、還暦を過ぎたような方の中でも、ご存じの方はあまり多くないように思われます。
焼け跡世代――すなわち、幼少期から少年期を太平洋戦争のさなかに過ごした人たちにとって、「一番心に残っている歌は?」と尋ねられたとき、『哀愁列車』と答える方が少なくありません。この歌を耳にすると、思わず涙をこぼすという話もよく聞きます。
『わすれ雪』という言葉をこれ迄あまり耳にしたことがなかったので、この歌を作った“手仕事屋きち兵衛さん”による造語かと思っていました。
しかし調べてみると、「わすれ雪」は広辞苑にも記載されており、春の季語としても使われる正式な言葉だと分かりました。
戦後の復興期に、NHKラジオで放送されていた「ラジオ歌謡」の中には、聴く人の心に深く沁みる名曲が数多く存在します。中でも、「隠れた名曲」という言葉が、まさにぴったり当てはまるのが、この《少年の秋》という歌です。
『智恵子抄』というのは、詩人・高村光太郎が、妻・智恵子との30年にわたる軌跡を詩に綴った作品集の名前です。リンク先で紹介している楽曲は、この詩集の主人公である高村智恵子(旧姓・長沼チエ)をテーマにした歌で、昭和39年(1964)に、二代目コロムビア・ローズ(ローズⅡ)の歌唱によって大ヒットしました。
1970年代後半から、現在に至るまで活躍を続けている、原大輔という歌手がおられます。フォーク・ニューミュージック・シャンソン・カンツォーネ・クラシック・歌謡曲・演歌・童謡・アニメソングまで、実に幅広いジャンルを自在に歌いこなす方です。